平安京エイリアンという有名なゲームがありま(した|す)。京の都を襲うエイリアンを検非違使が穴を掘って埋め、倒すというまことに画期的なゲームです。年輩の方でなくともご存じの方は多いことでしょう。今回はこの平安京エイリアンの同人ゲームについて考えてみたいと思います。
考えること7分。出来ました。
平安の都を襲った異星人。検非違使らはこれとよく戦い、ついに異星人を討ち滅ぼした。だが、一世紀前にも彼らは地球に侵略を試みていたのだ!
奈良の都に突如現れた異形のものたち。逃げまどう人々。都は上を下への大騒ぎ。この混乱についに聖武天皇が立ち上がった。人々に慕われていた行基を都に呼びよせ、仏に救いを求めたのであった。祈りは三日三晩続いた。だが何も起こらない。誰もが、もはや都もこれまでかと思ったその時、東大寺に鎮座ましましていた盧舎那仏がすっくと立ち上がった!
ゆっくりと都大路を歩く大仏像。立ちはだかるは、エイリアン。キキキと禍々しい雄叫びを挙げて向かってくる。しかし大仏様は大いなる仏法の力により大路に穴をあけ、エイリアンを落とし込んだ。苦しむエイリアン。再び仏法の力により穴を埋め戻し、エイリアンを退治する大仏様。
かくて国難は去った。平和を取り戻した盧舎那仏は今日も静かに東大寺にお座りになられているのであった……
天平勝宝某の年、異形のものどもが突如天より飛来し、都を襲った。この時、山上憶良が残した歌によると、「あをによし
こうして二度に渡って退けられたエイリアンであるが、やがて江戸時代に村雨城付近に飛来していることが確認されている。っていうのはどう?
平安京エイリアンと全く同じものになってしまいました。よって、無かったことにしましょう。
筆者は日本史について中学社会レベルの知識しかありません。登場人物の年代の整合性が微妙に史実からかけ離れているのは、笑って不問にするのが大人の美徳です。
なお、「平城京エイリアン」はかつて実在したゲームのようですが、本文書はそれとは一切関係ありません。